この記事はMice Advent Calendar2018の6日目の記事です。
前回の記事はtennisyiさんの”探索がんばるぞい”でした。
いつも、おいしそうなものを食べているイメージが強いtenisyiさんですが、
いつの間にかデブエット戦士になったようです。
はじめに
この記事では社会人まうさーを続けてみて思ったことを綴ってみたいと思います。
社会人になってからの戦歴
年毎にマウスにかけた熱量は異なりますが、いつの間にか4年間大会に出続けていたようです。
2015 1年目 あんまりマウスはやっていなかったけど、近くにあったステッパマウスで参加し完走
2016 2年目 学生時代作ったDCマウスの残骸で出場 クラシック競技リタイヤ
2017 3年目 前年のマウスでクラシック競技 完走
2018 4年目 新作のマウスでハーフ競技ファイナルに出場するも、ハードトラブルで走らず
今年の振り返り
今年はこんなマウスを作って4か所の地方大会に出場しました。
やっと探索がまともになってきた。このマウスに人が乗ってたら間違いなくむち打ちになる。 pic.twitter.com/Re7vNogOKl
— R.Ganon (@qtfdl94q) 2018年11月24日
正直、かなり疲れました。しかし、楽しかったのは間違いないです。
今年はそれなりにマウスの開発に力を入れた年だったと思います。
1から3年目はモチベーションが高くなく、大会にはあまり参加していませんでしたが、
今年は開発が進んでなくても大会に強制的に出場するという「大会駆動開発」で進捗を生んでいくスタイルでいきました。
結果、それなりに開発は進みハーフで探索ができる程度のマウスは完成させられ、ファイナル出場権を得ることができたので、この開発方法はある程度有効に思えます。
ただし、とある大会で展開されるという精神と時の部屋の寄与も大きいかもしれません。
しかし、大会駆動開発には負の側面もありました。時間を確保するために最初から大会会場で開発することを前提に開発の線を引いており、それは全日本大会の前日も例外ではありませんでした。
そのため、大会前日も開発を進めていたのですが、結局無理な開発が仇となりロボットに潜むトラブル要因を大会の当日に引き出してしまい、決勝でまともに走れないという悲しい結末を招いてしまったのです。
今年の反省を踏まえ、来年は大会には出るけど、大会会場で無理な開発はしない
「大会1週間前開発」ができたらいいですね。
大事だと思ったこと
4年間社会人まうさーを続けて大事だと思ったことをつらつらと列挙してみます。
有限の時間でできることは有限であるという現実を受け止める
まじめにマウスをやると地球人は間違いなく仕事のパフォーマンスは落ちるでしょう。
自分が仕事に対してどこまでコミットするかのラインを少し下げる必要があります。
(仕事の手を抜くという意味ではありません。)
マウスをやるためには、時間が必要です。そして時間は有限です。
そのため、たとえ周りの人が忙しそうにしていても気にせず家に帰る必要があります。
細切れの時間も利用
一日30分や10分でもよいので、細切れ時間を利用して開発を進めていると、自分の中にハイバネートのようなモードができて、マウス開発をすぐに再開できるようになってきます。
開発したことを文章で残す
自分が何をやって、どんな進捗があったのか。今どんなことが課題なのかを短いメモスタイルでwikiやブログに残すようにすると、自分の頭が整理されてよかったです。
開発した結果を動画で残す
自分のロボットが動いているのをみるの楽しくないですか?
記録を残すという観点だけではなく、後から見て自分のモチベーションをあげるためにも有効だと思います。
時間や進捗を金で買う
外注できるものを外注で済ませたり、移動時間の長さをお金で解決することは重要です。
しかし、私はケチなので「かいふくのくすり」を買わずに「すごいきずぐすり」を買ってしまうタイプです。
さいごに
仕事が忙しく開発に時間があまりとれない、加齢による体力の低下など、理由は枚挙にいとまがありませんが、社会人になってからのモノづくりは学生時代に比べ明らかにハードモードです。
しかし、ハードモードであってもクリアできないクソゲーではありません。
自分で作ったロボットが動くことの喜びは学生時代となんら変わりはありません。
まともにマウスが動かなくても、それにめげず大会に出続けることが大切な気がします。
マウス業界は人を煽る文化が定着していますが、私は人に煽られるよりも
命を削って開発したマウスがまともに動かないという事実の方が心に刺さると思います。
この事実を味わうには大会に出るしかありません。
来年も多少命は削れると思いますが、引き続きマイクロマウスを開発していきます。
さて、明日の担当はb4rrAcud4さんことFNDさんの「Python+Matplotlibで簡単ターンシミュレータ」です。
老害たちが謝罪をしたり、たらたらと感想をたれ流しているなか、現役生による有益な情報の提供はありがたいものです。。
★★★★★★★★★★★★
誰か、この粗大ごみを欲しい人はおりませんか。基板が死んで動かない哀れな3Dプリンタです。
分解して部品をはぎ取るもよし、自分で修理するもよし、使い道は自由です。
欲しいかたがいればtwitterに連絡をください。着払いでお送りいたします。
きれいな顔してるだろ。制御基板がショートして死んでるんだぜ。 pic.twitter.com/49iQn69sfX
— R.Ganon (@qtfdl94q) 2018年11月4日